アパートの窓が開いていて引っ越したときの話
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東京に住むようになって何度か居を移しているんだけど、最初に住んだ部屋から引っ越したときの話を書きたい。なにぶん結構前のことなので、既にどこかで書いているかもしれない(少なくとも当時勤めていた職場で社内Wiki代わりに使われていたRedmineで書いたことがある)。
どこに住んでいたか
その部屋は新卒入社した会社で「5月から東京に行ってね」と言われ1、会社を通して借りた木造アパートの2階の部屋だった。
この部屋はそもそもコンディションがいまいちで、西向きの天窓とロフトがあって初夏〜秋までめちゃくちゃ暑く、夜になっても室温が40度を超えるのに、エアコンは長年メンテされておらず動かすとカビの塊を吐いた2。
また、近くに首都高と某路線の高架があった。車の音は平気だったけど震災の後余震が続いていた頃は、電車が通ったことによる振動なのか余震なのか目眩なのか区別がつかず部屋にいる間ずっと不安になった。
不審者も多かった。夜20時くらいに近所の公園と公団住宅?の周りをランニングしているとヘルメットを被って下半身を露出している男性がいたこともあったし、朝4時くらいにジャンプと朝ごはんを買いに行ったら下半身を露出しながら歩いている男性もいた。
とはいえスーパーもホームセンターもあり、有楽町と池袋と有明に出やすく、会社の家賃支給内で住める部屋だったので4年くらいは住んでいたと思う。引っ越しの決定的な理由となったのは開けた記憶のない窓が開いていたことが2回あったからだ。
どちらが先だったかはもう思い出せないのだが
- 震災の翌日、会社の同期の家に泊めてもらって帰ってきたら窓が開いていた
- 夏の夜、いつもとは違う道で帰ると家の外から窓が開いているのが見えた
の2回のうち、どちらも普段自分では開けない室外機が置かれている側の窓だったのがめちゃくちゃ怖かった。
引っ越すまでにやったこと
警察への相談実績を作る
まず管轄警察署に行って相談実績を作った。これこれこういうことがあったので相談したい、と受付で言うと担当部署に通してもらえる。部屋を荒らされたわけではなかった3ので届出を出すことはできないが、パトロールの際に留意してもらうよう交番に連絡してもらえるということだった。
また担当交番がどこか教えてもらえた。地域によるが110番通報より交番に直接連絡する方が早いことが多いっぽい4。
社内への根回しと引っ越し先探し
その部屋は会社の借り上げで住んでいたのでFacebookの投稿公開先を絞って騒いだ。夜になっても40度を超えている温度計の写真もポストした。
当時の勤め先は役員から新卒までゆるいFacebookのつながりがあったので、役員から「物件切り替えていいですよ」と言われて次の物件を探し始めた。
次の物件は同じ路線沿線でももっと山手線に近いところにした。物件は昼間と夜両方見に行った。その時引っ越した部屋は会社を辞めるまで住んでいたと思う。
幸運だったこと
今回紹介したケースはいろいろなラッキーが重なって「めでたしめでたし」で済んだ。
- 会社が引っ越しの金銭的・手続き上のバックアップをしてくれたこと
- 役員からユニオン幹部までFacebookで交流があったこと
- 既に現在の夫と交際しておりいざとなれば部屋を捨てることができたこと
- 私自身が何かされたわけではないこと
- 私の過失を責める人がほとんどいない環境だったこと
これがもし私自身が部屋で何かされて、「お前の落ち度だ」と言われていたらその場で会社を辞めていたと思う。警察でも会社でも「所詮(私の)うっかり」と思わずに対応してもらえて本当によかった。
余談
ところでこれは余談なんだけど、私は多分よく道を訊かれる。最近だと明治通りの信号が変わるのを待っているとき、駅のコンコースを歩いているとき、上野動物園のフラミンゴを見ているときに道を訊かれたが、動物園に一緒に行っていた夫曰く彼は私と一緒にいるときしか道を訊かれないという。
「優しそうなんじゃない?」「話しかけやすそうなんじゃない?」と言われることがあるけどそうやって理由を追求するのは無意味だと思っている。自分でも「なんでだろう」と考えていた時期があったけど、よく考えたら中学生の頃から道を訊かれて案内していた記憶があるので多分多少のキャラ変ではどうにもならない性質なんだろう。
id:Gateau さんのこのエントリを読んだ。自分にも身に覚えのある不安体験がいくつかあったのと同時に、これまで飲み会で男性に混じって性的にセンシティブな話題(成人向けゲームや漫画など)に参加していた自分の態度は、もしかしたら他の女性(に限らず)を不安にさせていたかもしれないと反省した。そういう話は少なくともオフィシャルな場でするべきではない。
彼女に限らず、女性にも限らず、もし今住んでいる家に不安があって、まだ警察に相談していないなら相談実績を作ること、近所の交番の電話番号をスマホに登録することをおすすめしたい。