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金魚が睡蓮鉢から落下して怪我をしたときにやったこと

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これは何か

ベランダの睡蓮鉢で飼育している金魚が鉢の外に落下しているのを発見したときに行った対応のメモ。 落下後2週間経ったけど金魚はわりと元気。

前提

  • 2016年6月に都内で購入した三ツ尾和金(更紗)
    • 現在の体長は10cmを超えるくらい
  • 都内集合住宅のベランダの13号睡蓮鉢で屋外飼育
    • 睡蓮鉢の容量は満水時で約16リットル
    • 蓋や葦簀のような落下防止策を講じていなかった
  • 毎朝家族が1リットル前後の足し水をしていた
    • 屋外越冬してから全換水をしていなかった

経緯

先に日付、状況、処置を表にて示し、後から具体的な状況・処置内容について補足する。

日付状況処置
6/15 - 朝: 家族が足し水をし餌をやる
- 夕: ベランダに出た家族が落下に気づいてダメ元で鉢に戻す
- 汲み置きの水+水道水+食塩で3リットルの0.5%食塩水を作り塩浴させる
- 園芸用の網を蓋の代わりにする
- 絶食開始
- ベランダで一定量の水をストックし始める
6/16 - 朝: 水がうっすら白濁していたため全換水 - 汲み置きの水+食塩で8リットルの0.5%食塩水を作り全換水
6/17 - ネットショップを確認するがすぐ購入できる観賞魚用薬剤がない
- 金魚屋に薬剤の在庫確認&取り置き依頼
- 3〜4リットルずつ0.5%食塩水で換水
6/18-19 - なんとなく元気になってきたが泳ぎ方はおかしいまま - 部分換水を継続
- 人に反応するようになってきたため網の上に新聞紙をかけて覆いをする
6/20 - 金魚屋で薬剤を購入、動画を見せて相談
- ホームセンターで資材を購入
- 療養に使っていたバケツを13リットルのものに替え水量を10リットルに増やす
- 全換水して0.5%食塩水に薬剤規定量投入
6/21-22- 様子見
6/23- 少量ずつ餌をやり始める - 3リットルの0.5%食塩水に薬剤を規定量投入し部分換水
6/24-26- 様子見
6/27- 金魚が「人間は餌をくれる」と完全に思い出す - 4リットルの0.5%食塩水で部分換水
6/28-30- 様子見
7/01- 水で部分換水、飼育水2リットルを排水して水2リットルを足す

状況・処置内容について

発見・救出

この日は月曜日。ベランダに出た家族が金魚がベランダの上に落下していることに気付き、拾ったところ生きていたので鉢に戻した。泳ぎ方がおかしかったため、屋内に置いていた常温の水と水道水で3リットルの0.5%食塩水を作り1塩浴させる。睡蓮鉢は全排水。

この時点で以下のような異常が見られた。

  • 泳ぎ方がおかしい
    • 尻尾の付け根が片側にだけ曲がりがち
    • 後ろ向きに進むことが多い
  • 鰭の損傷
    • 右側の胸びれが左側の半分くらいしかない
    • 背鰭がギザギザしている

塩浴期間中

翌日、朝になっても生きていたが、水が白濁していたため汲みおいていた水と食塩で8リットルの0.5%食塩水を作りそちらに金魚を移す。

この後0.5%の食塩水で毎日3〜4リットルずつ換水しながら様子を見る。最初は夕方以降ベランダにバケツを置いていたが、夕方〜明け方の気温差が激しい日が続いたため屋内に入れるようになった。

処置開始から3日ほどで人に餌を要求するようになってきたが、泳ぎ方は依然おかしい。鱗が一部剥がれかけていたので「怪我だろうな」と思いつつもエロモナス感染症を心配し始める。

だんだん人間への反応がよくなっていくので新聞紙で強制的にセーフモードにさせる。

薬浴期間中

平日のうちに金魚屋にメールで薬剤の在庫確認と取り置きをお願いし、土曜日に買いに行く。対応してくれた店員さんがメールに記載していた状況メモを読んでくれており、動画を見せて「多分怪我だと思う」と話し合う。

薬剤はグリーンFゴールドリキッドにした。効果よりも液剤の方が顆粒剤より扱いやすいという消極的な理由2

このタイミングでバケツをひとまわり大きいものにして飼育水の量を10リットルでキープするようにする。わかりやすいので…

インシデント発生から約1週間後、餌を2日に1回少量ずつやり始める。

この時点で、

  • 尻尾の付け根がたまに曲がるのは継続
  • 後ろ向きに泳ぐことが減る
  • 多分右側のひれが損傷したことで反時計回りに泳ぐのが難しくなっているっぽい
  • ひれ、鱗ともに右側に症状が出ている

このことで全体的に落下から発見まで時間が空いたことによる損傷では?と思うようになった3

塩浴の段階終了

インシデント発生から2週間以上、最初の薬剤投入から10日経って飼育水を様子を見ながら2リットルずつ水で部分換水し始めている。金魚は完全に人間が餌をくれることを思い出したっぽい。

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今後はだんだん飼育水の塩分濃度を下げるけど、完全に鉢に戻すかは検討中。鰭がある程度再生してくれるといいんだけど。

対処のために買い足したもの・役立ったもの

買い足したもの

  • バケツ(13号): 目盛がついているものだととてもよい。塩水を使うので金属製は避けた方がいいと思う。あと目盛は水を入れるとよく分からなくなるので油性マジックでなぞっておくと便利。
  • スポイト(2cc)
  • 棒状温度計
  • 灯油ポンプ: 水底のフンごと排水するのにとても便利
  • 計量カップ(500cc)
  • すくい網
  • 食塩: めっちゃ大量に使う。岩塩とか天然塩みたいなやつより塩化ナトリウム〜〜〜って感じの食塩の方がいい。

家にあって役立ったもの

  • ザバスプロテインシェイカー: 500cc計量できる
  • デジタル秤
  • 園芸用の土ふるいの網: バケツの口径にジャストサイズだった
  • アイスについてくるスプーン: 餌を計量するのに

学びとか教訓とか感想

なんやかんやで物資調達だけで4000円くらいかかったし(ほぼ薬代)毎日10リットルの水入りバケツを移動させると背中をいわしそうになる。

昔飼育方法が紹介されている本で塩浴について読んだときは「殺菌のため」と書かれていて本当か……?と思っていたんだけど、塩浴はどちらかというと金魚の血液の濃度(0.9%)に飼育水を近づけてできるだけ体力を自己治癒に回せるようにするためにやるらしい。

この金魚はペアで購入したんだけど3年前の同じ時期に鉢から落下して助からなかった。和金系は元々跳ねやすい印象があるけどこの時期は気温が一気に上がるので鬼門なのかもしれない4

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あと金魚の飼育はすごく理科。お子さんがいらっしゃる家庭ならpH試験紙とかカルキ残量試験紙を用意すると楽しいと思う。

40リットルのトロ舟を買ってヒャッホーしている矢先の出来事なのでトロ舟はまだなんもしてない。睡蓮鉢にも姫スイレンを入れたい。今度こそ落下防止策を講じたい。


  1. 厳密に言うと1リットルに塩5gなので0.5%食塩水ではない。

  2. 顆粒や粉の薬はよくある間口45cmの水槽(約30リットル)に対して1gみたいなシビアな計測を要求してくるのでつらい。グリーンFゴールドリキッドは1リットルにつき1ccなので少量の部分換水もやりやすい。

  3. もちろん細菌性感染の確率はゼロになったわけではない。

  4. 飼い始めてすぐと、屋外飼育の場合は越冬明けの春によく死ぬ印象がある。